お客様がホンダの自動車に乗ってご来店されました。
「運転席の鍵穴なんだけど、奥まで鍵は入るけど、
回らないから何とか直して」
ドアシリンダーを見ると、何かでこじられた跡があります。
お客様に聞くと、こんな跡はなかったとおっしゃいます。
いたずらされて鍵穴の中の部品が故障しているか、
何か入っているため回らないのでしょう。
ドアシリンダーを取り外すため、ドアの内張りをはがします。
車種によってネジの位置やパワーウインドウスイッチの
外し方がいろいろなので、毎回緊張しながら外しています。
ドアシリンダーを取り外し、シリンダーキャップも取って
コアの部分を取り出したところです。
ここからディスクタンブラーを全部抜いて
タンブラーの変形がないか、異物がないか調べます。
金属製の小さな破片が出てきました。
元々は何かはわかりません。
タンブラーを元に戻しシリンダーを組み立て
鍵を差し込んで回すとちゃんと回りましたが、
少し引っ掛かりがあります。
写真の鍵の先端が磨り減っているので、
鍵がシリンダーの奥まで入りすぎてずれが出ているためです。
合鍵を作って回すと、引っ掛かりなく回りました。
お客様に鍵が磨り減っている件と、異物の件をお話しして
合鍵を渡しました。
ご利用ありがとうございました。
宮里カギ店 ＴＥＬ．０９８－８９２－４２７３
