原付バイクの紛失キー作製の依頼です。
お客様はトラックにこの原付を積んで当店まで運んできました。
メーカーはどこかなあと車体をぐるっを見渡すが書いてない。塗装をしてあるようだ。
「メーカーがわからないと、キーブランクを探すのが
時間かかるなあ」と思っていたが、車体の一部に
「YAMAHA」とありました。助かった。時間が短縮できる!
お客様がおっしゃるには、イグニッションとガソリンキャップ
が同じキーで開けられ、メットインは別のキーだとのことでした。
はい、喜んで!がんばってつくります!
シートの後方にあるガソリンキャップです。
まずは何本ピンがあるか確認したところ、
通常ヤマハだと5ピンなのに、4ピンしか確認できない。
おかしいなあと思いながら、なんども確認する。
4ピンしかない。分解されて1ピン抜かれたのかなあ。
しょうがないから、このまま作業を進めることにした。
キーブランクはM306でした。
段差を読もうとスコープで覗いてみると、砂汚れがひどい。
聞くと何ヶ月も放置してあったとのこと。車体も砂汚れがついている。汚れを取るため、パーツクリーナーを鍵穴に吹きかけ砂を出します。出てくる、出てくる。
パーツクリーナーの液体は外気にさらされればすぐに蒸発するが、鍵穴の中にたまった分はそのまま。ティッシュを紙縒り状にして鍵穴にいれ、吸い出します。やっとのことで
段差を読める状態になり、4ピン分を読む。
一番キーヘッド側をNo Cutにして、4ピン分をカット。削ったキーを差込、回るか確認。回らない。
ガーン!と落ち込む暇もなく次の方策を考える。1ピン分キーを引いたら回るかな?回った!OK!
作り直しです。削った4ピン分をキーヘッド側にずらして削って再度チャレンジ。回らない。じゃあ先端のピンのところは
1段差ずつ削っていこう。2回目の削りで回りました。よかった、できました。
このキーをメットインの鍵穴に入れまわしたところ開きました。お客様の記憶違いでした。
ほっと一息ついたところで、次はイグニッション用のキーです。
こちらも5ピンで、キーブランクはM305でした。
こちらは汚れもなく、すんなりと段差が読めました。
1回目の作製で当たりでした。
やっと2本完成しました。お待たせいたしました。
ありがとうございました。
ヤマハ 原付バイク 紛失キー作製
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