「Hello! Can you speak English?」と外人さんから電話がかかってきました。
はい、少しならと対応し日本語が少し混ざった英語で会話をしました。
話を聞くと、車の鍵をなくしたそうで、三菱のジープ Jeep だそうです。
ジープと言えばクライスラーじゃないのかな?
車に詳しくないので、三菱がジープを作っているのか分かりません。
まあ、行けばわかるさ!
住所をなんとなく聞いて、とりあえず出発です。
教えられた北谷町のある番地に、予定の時刻より早めについて待っていたんですが、
それらしきジープが見当たりません。
番地を聞き間違えたのかなあ?
電話をかけて住所を聞き直し、辺りをぐるぐる走って30分遅れでやっと目的地に着きました。
なんだかもう疲れました。
さて、肝心のジープはこちら。
武骨な感じでいいですね。
昭和52年製だそうです。
後姿です。
幌をかぶってますね。
お客様曰く、このバックドア用の鍵だけ、他の鍵と違うそうです。
つまり、イグニッションとドア用のキーは共通で、
バックドア用のキーはそれとは別の鍵だということです。
ということは、2種類のキーを作らないといけないということです。
聞いただけで疲れが増してきました。
さあ、ここからが本番です。
こんな古い車の鍵を作ったことはないので、まずは鍵穴を覗きキーブランクを選びます。
合うの車に載せてたかなあと、不安になりながら入りそうなキーブランクを取り出し
鍵穴に挿していきます。
合いそうなものがありました。
次に鍵穴の中をよく観察して鍵の形をイメージしてキーブランクを削っていくんですが、
ここからが長かった。
ドアの鍵穴が回る鍵は早めにできたんですが、そのキーではイグニッションが回りません。
いろんな鍵山のパターンを削って試してみるがダメ。
時間だけがどんどん過ぎていき、冷や汗と暑さのせいで出てくる汗が混じりあい
ポロシャツをぐっしょりと濡らしていきます。
ヤバい、本当にこれ、俺に作れるんだろうか?
そんな中、アッと思いついた方法をやってみると、
すべての鍵穴がするする回る鍵ができました!
出来てしまえば、なーんだ、こんなことでつまずいていたの?って感じです。
二本目の鍵、バックドア用のものをやっつけます。
鍵穴は横を向いています。
長い時間がかかってしまいましたが、なんとか両方とも鍵を完成させお客様と喜んでいると、
「Study! Study!」とお客様が言うので、
「Oh,yes! Study! Study!」と返答しました。
確かに勉強になりました。
すべての仕事は勉強です。
ご利用ありがとうございました。
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