この写真は、鍵の仕事とはぜんぜん関係ありません。
2011年1月23日(日)に沖縄市で撮った桜の写真です。
沖縄の春はもうすぐですが、まだ寒いです。
さて本題です。宜野湾市内のお客様からの依頼です。
写真の下の鍵穴用のキーがないので作って欲しいとのこと。
上の鍵穴のキーはあるが、そのキーでは
下の鍵締めはできないそうです。
シリンダー表面には「BEST」の刻印。でも実は「WEST」製。
上のシリンダーは、上下さかさまについている。
以前に誰かが一度取り外し、取り付けるときに上下を
まちがえたのでしょう。
お客様に聞くとこの部屋は売りに出すとのことなので、
組替し新しい鍵で上下を施開錠できるようにすることに
なりました。
これはピンタンブラーの配列を組替えて、
削っていないキーブランクH560を差し込んだところです。
飛び出している長さの分だけ、キーブランクを削って
新しいキーを作ります。
新しいキーができました。
ピンの頭がシリンダー内筒表面と同じ位置にきています。
少しでもピンの頭が出ていたり、ブランクキーを削りすぎて
ピンが内筒内に落ち込んでしまうと内筒が回りません。
下のシリンダーも新しいキーで回るように組替しました。
これで1本のキーで上下のシリンダーを回すことができます。
ちなみに古いキーを差し込んでみるとご覧のとおり。
ピンが飛び出したり、内筒の中に落ち込んだりしています。
このためピンがシリンダー外筒に引っかかり、
シリンダー内筒が回転することができません。
つまりカギを開け閉めすることができません。
よくよく考えてみると、家や財産を守っているのは
このピンの長さの違いということになりますね。
皆さんにもう少しカギ・錠前に関心を持ってもらいたいものです。
中古住宅を購入したり、新たに部屋を借りたら
シリンダー交換をしたほうがいいですよ。
ご利用ありがとうございました。
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